Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
加多 で、……当方よりの陳情書の一部でも聴きとどけられると思いますか? ならびに、いまの諸先輩の助命のこと?
水木 わからぬ。駄目かも知れぬ。慶喜公ご自身の立場が昨年長州その他離反以来、相当困難をきわめているということもある。当方の志の存するところはわかられても……。
加多 それならば尚更でありませんか?
水木 あれらを斬ることか?
加多 さよう!
水木 だからいっているのではないか! まさかとなって当方のために口を利いて下さろうという段になっても、士分以外までも多数参加した、つまり暴徒暴動ということになれば、弁疏の余地はなくなるのだ?
加多 事実、そのような暴動であれば、それも仕方がないではありませんか? 事実を曲げてまで三、四の命を……。
水木 もう言うなっ。(下の方を見て)おお、来た! いやならば止せと、初めからいっている。尊公には永いなじみの者だから、と初手からいってあるのではないか!
加多 そうだ。わかっている。永いなじみの者だから、どうせ誰かにやられるものならば、いっそ拙者の手でと思った。……いまでもそう思っている。ここへも拙者一人でよいと言ったではありませんか!