Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
水木 フン、逃がすつもりであろう?
加多 逃がす? ……(間)さよう……。
水木 ならば、一人でやってみるか? どうだ? 来た! シッ! (二人黙る――)
(間。……右手から仙太郎出てくる。戦い疲れ、着物なども破れたりしているし、それに弾傷を負っている左の腕を、血でよごれた手拭いで頸から釣っている。空腹と疲労のために青ざめた顔をして、右手で刀を杖に突いている)
仙太 (黙って自分を睨んでいる水木に)ああ水木先生、何かご用で、なに、今井さんが先生が此方で呼んでいらっしやるからっていってね……。加多さんもいなすったのか。久しぶりだねえ、加多さん。ズーッとかけ違っていて、考えて見ると、部田野村から館山へかけて行くときにチラッとお目にかかった時以来だ。
加多 ウム……。
仙太 傷をなすったっていうが、どうだね?
加多 ウム……。
仙太 (加多が顔をそむけるので、取付場がなくて、水木を見る。そして、水木の抜刀を見、妙に緊張している顔を認めて変に思いながら)……どうなすったんだね? (ジロジロ見る)
(間)
水木 (抜刀を鞘に納めるためのように袴で拭きながら)ひどいものだな鞘に入らぬ、ハハ。