Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme

Aozora Bunko

出来秋までヤット食いつないで行くうちが十軒の中の九軒までだかんなあ。楽に出せりゃ、ああに、出しもしべえさ。困るのはそこよ。

仙太 んではハッキリしてら、ことわったらええに。困るこたあねえて。ことわりな。

乙 そ、そ、そんねえにアッサリ行けば、こ、こんな苦労しねえ。出さなきゃ何をされるか、わかりゃしねえ。あんでも山のように爆裂弾ば持っているというだから。ひとつ、ようく、村一統のためを思うて考えてくんろて、仙太郎さ!

仙太 んでは、放っとけばええ。

甲 弱ったなあ、どう言えばわかるんかのう。先方では、まずこういうだよ。自分等はもともとお前等貧乏な人民のためを思って立ったのじゃ、第一に近頃益々ひどくなりよった税金のことば考えて見ろ、政府では何だかだと理屈をつけるが、つまりが自分等の権力ば増すために使おうというのじゃ、そいから、いまのような選挙法では下々の意見はどこにはけ口があるか? 怪しからんのは、徴兵法も、保安条例も、一切合財じゃ、これを貴様達になり代って改正してやろうというんじゃから、そこを考えて見ろ、とこうじゃ。言われて見れば、此方は何が何やらよく理屈はわからんし、とんかく、弱ったて!