Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
仙太 俺にも、ほかに智恵はねえて!
乙 そ、そんなこといわねえで、この通り村一統になり代って頼むからよ、仙太さ!
甲 全くだ。お前に、どうしても出て貰わねえと、どうにもはあ――。仙太郎さあよ!
仙太 よし、じゃ、俺、ここん泥掻きばすましてから、普門院さ行くべ。
甲 ありがてえ! じゃ、ま、そうして――。
仙太 そん代りに、その前に村の衆と相談しねえじゃなるめえから、すぐに皆の家から男ば一人づつ、そうさ、鎮守さんに寄合っていて貰いてえ。ほかにも話してえこともある。
乙 んじゃ、この足でわし等布れ歩くべえ。頼んだよ、仙太さ!
仙太 アハハ、ああに、俺の見当じゃ、ここん泥掻きがすまねえうちに、ことあ一人手に済んでるだろうて。自由党もいつまで普門院におれる訳でもあんめえ。貧乏な人民のためだなんど、いうことだけは結構だが、またぞろダシに使う了見だ。わかってら、あにが出来るもんだ。佐平どんも五郎さもよく聞きな。法律がどうのこうの、政府がどうのこうの、早い話が国税や県税や村税から、年貢米一切合財、こうやって現にそいつで四苦八苦している俺達五反百姓が自分のことを考えてる程シンミになって俺達のことを心配してくれる者が、ほかにある筈がねえて。