Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
稲田に踏み込むのはよして、路上右手の方へ走り去る。)
段六 阿呆が! (鍬を振る)
(すると再び揚幕から、これを追って走りでてくる角袖が七人。それにつづいて、手甲脚絆で物々しい格好をした大地主の平松の当主と、その従者二人。都合十人。この方は互いに一言もいわずに、本舞台へ殺到する)
平松 (右手を指して)そっちだ! そっちだ!
(その声につれて同勢は一言も発せずにバラバラッと右奥へ向って、稲田の中に飛込んで行こうとする)
仙太 やい、待てっ! (と、段六の持っていた鍬を取って下げていたのを振って、一番手近の……向うずねをカッパらう)
角一 な、な、何を……するかっ!
仙太 なぜ田の中に入るんだ、道があらあ、道を歩け、どめくらめ!
角二 き、き、貴様自由党に味方をするかっ! こら、おい、き、き(懐中から短銃を出して打ちそうにする)
仙太 射つのか? 射つなら射って見ろ! そんな、ブルブルもんで俺に当りゃ、おなぐさみだ! 自由党がお前達のことを犬だと言っていたが、なるほど犬だ。それも狂犬だ。
角一 (平松に)此奴、なんだ?
仙太 何でもねえ、この田を作っている百姓だ。へい、これは平松の旦那さま。