Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
配合趣味ともいうべきものが強くなっている。「目ぐすりの看板かけむ糸柳」となっている本もあるが、いずれにせよ店の前に柳の垂れた、長閑な景色が目に浮ぶまでで、強いて柳と看板との関係を限定するにも及ばぬようである。
この三句を併観すると、柳という一の季題に関し、期せずして同じところへ落込んだという風にも考えられる。しかしその落込んだ狭い領域の中で、三句三様の変化を示しているのを見れば、俳諧の天地は容易に窮まらぬという感じもする。俳諧の変化は毛色の変った句の中に求めるよりも、こういう近似した句の中に求めた方が、かえってよく会得出来るのかも知れない。
春雨や音こゝろよき板庇 蘆角
雨に古今の変りはないが、これを受けるものには変りがある。この句は板庇に当る雨の音を快しと聞いたので、従ってこれは音もなく煙るような春雨でない、もっと強い降り方の場合と思われる。
香取秀真氏が大学病院で詠まれた歌に「風の音あめのしづくの音聞かむ板葺やねを恋ひおもふかな」というのがあった。これは「雨ふれど音の聞えず、しぶきのみ露とぞ置く」コンクリート建築に慊焉たる結果、爽な雨の音に想を馳せられたものであろう。