Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
に登ったり、「試みに下駄の高きに」登ったりするほど明快に片づかないのは、元禄調と天明調との相違によるのかも知れない。格別すぐれた句ではないが、一種の句として観る価値はありそうである。
薄紙にひかりをもらす牡丹かな 急候
子規居士の『牡丹句録』の中に「薄様に花包みある牡丹かな」という句があった。これも同じような場合の句であろう。「ひかり」というのは赫奕たる牡丹の形容で、同じく子規居士に「一輪の牡丹かゞやく病間かな」という句があり、また「いたつきに病みふせるわが枕辺に牡丹の花のい照りかゞやく」「くれなゐの光をはなつから草の牡丹の花は花のおほぎみ」などという歌もある。牡丹に「ひかり」という強い形容詞を用いたのは、この時代の句として注目に値するけれども、薄紙を隔てて「ひかりをもらす」などは頗る弱い言葉で、豊麗なる牡丹の姿に適せぬ憾がないでもない。「い照りかゞやく」にしろ、「光をはなつ」にしろ、その形容の積極的に強い点からいえば、遥にこの句にまさっている。
尤もこういう言葉の側からいうと、元禄の句がやや力の乏しいのは、必ずしもこの句に限ったわけではない。