Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
この句の虹は夏の虹である。鮮に立った雨後の虹が海面に影を落して、大きな円を描く。「影と輪になる」という言葉は、極めて大まかな言葉のようだけれども、これ以上適切に現し得る言葉があるかどうか疑問である。昔の虹の句としては特色あるものたるを失わぬであろう。
よむほどやほしに数なき夕涼 風吟
子規居士は「星」という文章の中で、「一番星といえば星の下に子供一人立っているように感ぜらる」といった。「一番星見つけた」というのは、われわれも子供の時にしばしば耳にした言葉であった。一つ見つけ、二つ見つけするうちに、眼界の星はいくらでも殖えて来る。「数なき」というと、数が沢山ないようにも聞えるが、ここは無数の意であろう。「真砂なす数なき星のその中に吾に向ひて光る星あり」という子規居士の歌の「数なき」と同じことである。
「涼み台又はじまった星の論」という。夏の夕方、涼台に屯する人たちの注意が自ら天に向うのは、けだし自然の成行である。
夕すゞみ星の名をとふ童かな 一徳
というのもやはり元禄の句であるが、天を仰いで闌干たる星斗に対する間には、天文に関する知識も働けば、宇宙に対する畏怖も生ずる。