Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
といったものではないかと思われる。
鉢坊主は托鉢する乞食僧の俗称である。「鉢チ」と「チ」の字を送ったのは、「ハッチ」と読ませるためであろう。
毛氈を達磨に著ルや五月雨 白雪
弘法が出たから、大師の因によって達磨を出したわけではない。全く偶然である。
五月雨の時分には、袷に羽織を重ねてもまだ寒いことがある。この句は五月雨に降りこめられた人が、肌寒いままに毛氈を頭から被って、つくねんとしている、その形が達磨のようだ、という意味らしい。その毛氈が赤ければ、いよいよ達磨に近いわけであるが、そこまでの穿鑿は無用であろう。
この場合、達磨の如しとか、達磨に似たりとかいったのでは、いささか平凡になる。画にかいた達磨のような形に毛氈を被るということを、「達磨に著る」の一語で現したのは、奇にしてかつ妙である。寒夜毛布を被って机に対する経験は、われわれも持合せているが、他からこれを見る時は達磨然たるものであることを、この句によってはじめて合点した。
見立の句ではあるが、別に厭味に陥っていないのは、「達磨に著るや」といってのけたためであろう。他人の姿を見た句でなしに、自己の姿を客観したもののような気がする。