Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
即ち田神を送る唄が歌われたようだ、と書いてある。「仕舞歌」という言葉は用いられてないが、この場合もあるいはそういう種類の唄をうたうのかも知れない。とにかく机上の句案では容易に探り得ぬ趣である。
青柿や壁土こねて休み居る 旦藁
この青柿は木になっているのか、地上に落ちているのかわからぬが、そのほとりに壁土がこねかけたままになっている、という即景を詠んだのである。青柿というと、自然樹頭にあるよりも、ぽたぽた地上に落ちている様が想像される。こねかけた壁土の中などにも落ちていそうであるが、それは想像に上るまでで、文字に現れているわけではない。
ただ青柿とこねかけた壁土との間には、一種の調和がある。この調和は言葉で説明するのは困難だけれども、俳諧を解する者なら直に感じ得るはずである。上を「青柿や」といい放したまま「壁土こねて休み居る」と承けているあたり、むしろ近頃の句と相通ずる点があるかと思う。
蜘のいや蓮の巻葉のひらき時 長虹
『今昔物語』に蜂と蜘蛛と戦う話があった。一たび蜘蛛の擒になったのを人に助けられた蜂が、仲間を催して蜘蛛を螫しに来る。蜘蛛は軒から池の蓮の上に糸を垂れ、更にそれから水際まで下っていたので、蓮の葉は隙間がないまで螫されても、遂に身を全うしたというのである。