Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
というのと、実際の時間からいえば大差ないかも知れぬが、受取る感じには非常な相違がある。「まだ夜はふかき」の一語によって、はじめて闃寂たる空気に触れ得るような気がする。
名月や壁に酒のむ影法師 半綾
読んで字の如し。月を愛でて酒を飲む。その影が壁にうつるのは、即ち月の光によってである。「明月や円きは僧の影法師」という漱石氏の句は、奇において勝っているが、この句は自然の裡に変化を蔵している。そこに元禄らしい好所がある。
鬼灯や艸の間にふと赤し 非群
散文に書き直せば、鬼灯が草の間にふと赤く見えた、という意味である。草むらの中に赤く色づいていた鬼灯がふと目に入った。今までは青いために目につかなかったのだ、と解釈しなくてもいい。何かに隠れていた鬼灯が、ひょっと目に入ったのだ、という風に説明する必要もないかも知れぬ。草の間にたまたま赤い鬼灯を見た、という瞬間の印象を「ふと赤し」の一語に纏めたのである。「ふと」の一語がこの句の山であることはいうまでもない。
あはれさや日の照山にしかのこゑ 万乎
鹿の声というものは、とかく夜の連想を伴いやすい。それは山野に棲息する彼らの行動が、どうしても夜間を便宜とするからであろう。