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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

したんでごぜえます。親の金を千両いたぶったのは、むろん高飛びの路銀。――蝦夷へでも飛ぼうと思ったところを、とうとう運のつきに、だんなさまのお目にかかってしまったしだいでござります。それにつけても、器量よしの女は、あっしが看板ぐれえの七変わりや百変わりではござりませぬ。いつ、どんな者に早変わりするかわからねえんだから、もういっさいかかわり合いはくわばらくわばらでごぜえます」

聞き終わるや、ややしばし捕物名人が、じっと考えに沈んでいましたが、まことにこれこそは右門流中の右門流。そこにあった矢立てをとると、懐紙へさらさらと、次のごとき一書をかきしたためました。

「――尾州さまご家老殿へ上申つかまつりそうろう。八丁堀同心近藤右門の口は金鉄にござそうろうあいだ、おん秘密にすべきお喜久の方様のご条々は生々断じて口外いたすまじく、さればこれなる下人一匹、些少ながらご進物としてさし上げそうろうまま、一服盛りにでもご手料理くだされたくそうろう

頓首再拝」

したため終わると、伝六、辰に命令一下。

「近所の自身番へこいつをしょっぴいていって、軍鶏駕籠へぶちこんでから、この手紙をつけて尾州様の上屋敷へ届けるようにいってきな」