Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
そして、ふたりの配下が命令どおりに手配したのを見すましながら、あごをなでなでゆうぜんと引きあげていきました。けれども、あとからついていったお公卿さまが、しきりに首をひねるのです。
まめやかにちょこちょこと従いながら、いとものどかにひねり出したものでしたから、いつものように早くも見つけて、何か名人がきき尋ねるだろうと思われたのが、これはまたおよそ変わったことがあればあるもので、珍しく伝六がいたって兄分顔に気取りながらいいました。
「みっともねえな。何がふにおちねえんだい」
「でもね――」
「なんだよ」
「あれほどのだいそれたまねをしたっていうのに、なんだってまた尾州さまは、おらのだんなに手入れすんなとおっしゃったんだろうね」
「ちぇッ。しょうのねえどじだな。それだから、おまえなんぞ、いつまでたっても背が伸びねえんだよ。知れたこっちゃねえか。道々お小姓姿におやつしなさって、お連れ申し上げたくれえもご遠慮したんだもの、おへやさまの素姓が世間へ知られりゃ、何かとお家の名誉にもかかわるじゃねえか。だからこそ、だんなも一服盛って、早く宗助の野郎をやみからやみへかたづけてほしいと、わざわざお書面をお書きなすったもんだ。