Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
年は三十三、四、伊達に伸ばしたらしい月代が黒く光って、ほろりと苦み走ったちょっといい男の、ひと目に御家人くずれと思われるような二本差しでした。――ぴかりと名人の目が、はやぶさのように光りました。
「笑わしやがらあ。だから、白州のじゃりもほうってみろというんだよ。川西万兵衛どんのお口上だと、痴情なし、色恋なし、恨みなし、憎みなし、音蔵とお駒はあかの他人だ、他人と他人に刃傷沙汰はねえと見てきたようなことをご披露したが、お駒音蔵、音蔵お駒と一本道にふたりのつながりばかりねらうから、じつあ裏手にこういう抜け道のあったことがわからねえんだ。亭主が人手にかかって、あき家になったみずみずしい女のところへ、長い虫が黒く伸びて寝ているなんて、おあつらえの図じゃねえかよ。どうだえ、あにい」
「なんだ、きさまは! あいさつもなく他人のうちへぬうとはいって、なにをべらべらやっているんだ。おあつらえの図たアどなたさまにいうんだ」
むくりと起きあがると、ご家人男がふてぶてしくからみついてきたのです。
「だれに断わって、このうちへへえってきたんだ」
「死んだ音蔵にさ」
「ご番所の野郎か」