Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

「しかり」

「何用があるんだ」

「御用筋の通った御用があって来たのよ。ものをきくがね、おまえさんはこのうちのなんですえ」

「親類だ」

「親類にもいろいろござんすぜ。親子兄弟、いとこはとこ、それからも一つご親類というやつがな。あんた、そのごの字のつくほうかえ」

「つこうとつくまいと、いらぬお世話だ。ごの字をつけたきゃ、気に入るようにかってにつけておきゃいいじゃねえか。とにかく、おれはここの親類だよ」

「そうですか。とにかくづきの親類なら、ごの字のつく親類とあんまり遠くねえようだが、まあいいや。それにしても、このうちの暮らしぶりは、ちっと金回りがよすぎるようだね。鳶のかしらといえば、江戸っ子の中でも金の切れるほうだ。宵越しの金を持たねえその江戸ッ子の主人が死んで、もうふた月にもなる今日、こんなぜいたく暮らしのできるようなたくわえが残っているはずアねえ。暮らしの金はどこからわいて出るんですえ」

「いらぬお世話じゃねえか、縁の下に小判の吹き出る隠し井戸がねえともかぎらねえんだ。捜してみたけりゃ、天井なりと、床の下なりと、もぐってみるがいいさ」

「きいたふうなせりふをおっしゃいましたね。