Japanische Klassiker mit Furigana
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ごうがい
号外・少年の悲哀 他六編
国木田 独歩
Lesen Sie 号外・少年の悲哀 他六編 (ごうがい) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.066 Zeichen · 25 Bildschirme
とかいう言葉をもって織り出された幾節かの歌を聞きながら立っていますと、総身に、ある戦慄を覚えました。
それから牧師の祈りと、熱心な説教、そしてすべてが終わって、堂の内の人々一斉の黙祷、この時のしばしの間のシンとした光景――私はまるで別の世界を見せられた気がしたのであります。
帰りは風雪になっていました。二人は毛布の中で抱き合わんばかりにして、サクサクと積もる雪を踏みながら、私はほとんど夢ごこちになって寒さも忘れ、木村とはろくろく口もきかずに帰りました。帰ってどうしたか、聖書でも読んだか、賛美歌でも歌ったか、みな忘れてしまいました。ただ以上の事だけがはっきりと頭に残っているのです。
木村はその後二月ばかりすると故郷へ帰らなければならぬ事になり、帰りました。
そのわけはなんであろうか知りませんが、たぶん学資のことだろうと私は覚えています。そして私には木村が、たといあの時、故郷に帰らないでも、早晩、どこにか隠れてしまって、都会の人として人中に顔を出す人でないと思われます。木村が好んで出さないのでもない、ただ彼自身の成り行きが、そうなるように私には思われます。