Japanische Klassiker mit Furigana
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
Lesen Sie 吉原新話 (よしわらしんわ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.157 Zeichen · 75 Bildschirme
旅籠屋は人の寝る処を、起きていて饒舌ろうというんです。傍が御迷惑をなさる、とこの方を関所破りに扱います、困りました。
寺方はちょっと聞くと可いようで、億劫ですし、教会へ持込めば叱られます。離れた処で寮なんぞ借りられない事もありませんが――この中にはその時も御一所で、様子を御存じの方もお見えになります、昨年の盆時分、向島の或別荘で、一会催した事があるんです。
飛んだ騒ぎで、その筋に御心配を掛けたんです。多人数一室へ閉籠って、徹夜で、密々と話をするのが、寂とした人通の無い、樹林の中じゃ、その筈でしょう。
お引受け申して、こりや思懸けない、と相応に苦労をしました揚句、まず……昔の懺悔をしますような取詰め方で、ここを頼んだのでございます。
言訳を申すじゃありませんが、以前だとて、さして馴染も無い家が、快く承わってくれまして、どうやらお間に合わせます事が出来ました。
ちと唐突に変った誂えだもんですから、話の会だと言いますと、
(はあ、おはなの……)なんてな、此家の姉御が早合点で……」
と笑いながら幹事が最初挨拶した、――それは、神田辺の沢岡という、雑貨店の好事な主人であった。