Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

どうほう

同胞

豊島 与志雄

Lesen Sie 同胞 (どうほう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.713 Zeichen · 32 Bildschirme

Aozora Bunko

池にはもう鯉が出てると見えて、麩や煎餅を投げてやってる娘達もあった。

「僕はね、」と恒夫は云った、「何処かに自分の兄弟がいるような気が、いつもしてたんだよ。何処か僕の知らない処に、兄や姉や弟や妹がいて、それにひょっくりめぐり会う、そんなことをよく夢にみたり考えたりしたよ。するとやはりそうだったんだ。君にめぐり会ったんだ。ひょっとすると、僕達の兄や姉や妹なんかが、何処かにいるかも知れない。君にはそんな気はしないの。」

「だって、お父さんは若いうちに死んだんだろう。」

「でもね、お父さんは方々へ転地に行ったり、いろんなことをしたんだよ。そして、僕は小説で読んだんだが、肺病になると性慾が強くなるんだって……。」

云いかけて恒夫は突然顔を赤らめた。それから眼をくるくるさして口早に云い出した。

「だから、まだ方々に子供があるかも知れないよ。僕達二人きりじゃ余り少いや。それをみんな探し出して名乗り合ったら、面白いだろうね。」

「だって、一人でそんなに沢山子供を拵えられやしないよ。」

「拵えられるとも。男は一人で充分なんだよ。動物なんかみんなそうだろう。そして方々に子供を生みっ放すんだよ。