Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじんちょうじ
名人長二
三遊亭 円朝
Lesen Sie 名人長二 (めいじんちょうじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 67.631 Zeichen · 134 Bildschirme
幸「誰が聞いたッて構うものか、太い奴だ」
長「何で私が言いがゝりなんぞを致しましょう、本当の親だと明しておくんなさりゃアそれで宜いんです、それを縁に金を貰おうの、お前さんの家に厄介になろうのとは申しません、私は是まで通り指物屋でお出入を致しますから、只親だと一言云っておくんなせえ」
と袂に縋るを振払い、
幸「何をするんだ、放さねえと家主へ届けるが宜いか」
と云われて長二が少し怯むを、得たりと、お柳を表へ連れ出そうとするを、長二が引留めようと前へ進む胸の辺を右の手で力にまかせ突倒して、
幸「さア疾く」
とお柳の手を引き、見返りもせず柳島の方へ急いでまいります。後影を起上りながら、長二が恨めしそうに見送って居りましたが、思わず跣足で表へ駈出し、十間ばかり追掛けて立止り、向うを見詰めて、何か考えながら後歩して元の上り口に戻り、ドッサリ腰をかけて溜息を吐き、
長「ハアー廿九年前に己を藪ん中え棄てた無慈悲な親だが、会って見ると懐かしいから、名告ってもれえてえと思ったに、まだ邪慳を通して、人の事を気違だの騙りだのと云って明かしてくれねえのは何処までも己を棄てる