Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きゅうけつき

吸血鬼

江戸川 乱歩

Lesen Sie 吸血鬼 (きゅうけつき) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 190.554 Zeichen · 381 Bildschirme

Aozora Bunko

すると、岡田は彫刻もやったものと見える。

「僕達は、死んだ岡田君とは、間接に知り合のものです。やっぱり同じような仕事をしているのですよ」

明智は出鱈目をいった。

家主は暫らく二人の風体をジロジロ眺めていたが、やがて妙なことをいい出した。

「あの家は訳があって、ちっと高くつくのですがね」

「高いといいますと?」

縁起の悪い水死人の住んでいたアトリエ、しかも長く空家のままになっているのに、高いというのは変だ。

「イエね、家賃の方は、高い訳でもありませんが、つきものがあるのです。岡田さんが残して行った、大きな彫刻があるのです。そいつを一緒に引取って頂き度いので」

家主の話を聞くと、このアトリエは元、ある彫刻家の持家であったのを、彼が買受けて貸家にしたので、岡田はその最初から二年ばかりの借り主であったが、非常に孤独な男で、奇妙なことには、身寄りのものも、親身の友達もないらしく、警察から水死の通知を受けても、死骸の引取手もなかったので、さしずめ家主が一切を引受けて、葬式から墓地のことまで心配した。

そんな訳で、岡田がアトリエに残して行った品物は、凡て家主の所有に帰したのだが、その中に、仲々高価な彫刻があるというのである。