Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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よじげんひょうりゅう

四次元漂流

海野 十三

Lesen Sie 四次元漂流 (よじげんひょうりゅう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.363 Zeichen · 128 Bildschirme

Aozora Bunko

「あっ、大金庫だ。うちの課の大金庫だ。大金庫が戻ってきたんだ」

大金庫が戻ってきた?

「えっ、本当かな」

これを聞いた課長以下が、そこへとんでいってみると、なるほどさっき失った大金庫に違いない。

「やっぱり、うちの課の大金庫だ」

「ふうん。蜂矢のいったとおりだったね。蜂矢は大金庫がきっと戻ってくるといっていたが……」

よく調べてみると、金庫はほとんどさかさまになり、そして床を大きくへこませていた。厄介なことではあるが、とにかく大金庫が戻ってきたことは何よりありがたいというので、課員総出で力をあわせて、その大金庫をようやくまっすぐにおきなおすことができた。

「さあ、こんどは中身をしらべることだ。重要物件はどうなったかな」

「課長。大金庫の鍵はちゃんとかかっていますよ。この分なら大丈夫です」

「そうか。なるほど、ちゃんと鍵がかかっているな。よし、あけてみよう」

暗号錠と、そうでない錠でひらく鍵と二種類の錠前がつけてあったが、課長の手で試みると、どっちも正しくかかっていた。そこで大金庫の鍵は、順序どおりに、錠をはずしていって、やがて扉はうまく開いた。

金庫の中には、更に錠がいくつもついた小さい扉があったが、それらもまたちゃんとしていた。