Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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よつやかいだん

四谷怪談

田中 貢太郎

Lesen Sie 四谷怪談 (よつやかいだん) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.260 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

伊右衛門は初めからそのつもりで質にも入れずに知人の家に隠してあったお岩の衣服を持って来て、うまうまとお岩を離縁したのであった。

お岩はそこで喜兵衛に口を利いてもらって、四谷塩町二丁目にいる紙売の又兵衛と云うのを請人に頼んで、三番町の小身な御家人の家へ物縫い奉公に住み込んだ。そうしてお岩を田宮家から出した喜兵衛は、早速お花を伊右衛門にやることにしたが、仲人なしではいけないので伊右衛門に云いつけて近藤六郎兵衛に仲人を頼ました。六郎兵衛は女房がお岩の鉄漿親になっているうえに、平生喜兵衛を心よからず思っているのでことわった。伊右衛門はしかたなしに秋山長右衛門の許へ往って長右衛門に頼み、七月十八日が日が佳いと云うので、その晩にお花と内輪の婚礼をした。

その婚礼の席には秋山長右衛門夫妻、近藤六郎兵衛がいたが、酒宴になったところで、伊右衛門の朋輩今井仁右衛門、水谷庄右衛門、志津女久左衛門の三人が押しかけて来た。そして、酒の座が乱れかけたところで、行灯の傍から一尺位の赤い蛇が出て来た。伊右衛門は驚いて火箸で庭へ刎ねおとしたが、いつの間にかまたあがって来て行灯の傍を這うた。