Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ちじょう

地上

島田 清次郎

Lesen Sie 地上 (ちじょう) von 島田 清次郎 (しまだせいじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 175.250 Zeichen · 350 Bildschirme

Aozora Bunko

俊太郎はお光に尋ねるように、「またふさぎの虫がついたのじゃないかな。それとも学者らしく納まったのかね、え」そうは言ったが、眼色は心からの心配と友情を表わしていた。お光はそれが嬉しかった。

やがて三人は伝馬に運ばれて新しい船に乗り移った。新しい木の香がすが/\しかった。俊太郎は甲板を踏みならして、「面倒くさいことがあったらここへ来るといいですよ。支那へでも南洋へでも君を乗せて行って、君はここで好きな本を読んでいたらいいじゃないかね。海の上へ出ると気がまたからりと換るものだから」そして「おおい! ここへ茣蓙を敷いて、栗の罐詰と酒を持って来てくれないか」と彼はどなった。主檣の周囲の空所に三人は坐りこんだのだ。お光は半ば恐ろしく半ば壮快に見渡す大海原を眺めていた。すると兄が「実はさっきから地球は今廻っているのだと考えていたので」と言って笑った。船頭が酒をもって来た。お光は兄と俊太郎に酌をしつつ、ほがらかな幸福を感じていた。二人ともそんなに飲める方ではなかった。

「くよ/\するのは無理もありません。しかしそのくよ/\にもくよ/\がありますよ。ひょっと考えてみりゃぁ天地は広大ではないだろうか。