Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちじょう

地上

島田 清次郎

Lesen Sie 地上 (ちじょう) von 島田 清次郎 (しまだせいじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 175.250 Zeichen · 350 Bildschirme

Aozora Bunko

「そうかい。あんまりお前達も深入りしたり、させたりしては取り返しがつかないよ」

「大丈夫ですわ、女将さん」

「それならいいけれどね――あ、それからこの方に今度、お仕事に来て頂いたのだから、お前達、暇なときにはお針の持ち方くらいは習うようにしなさいよ、ね」

「はい、はい、小母さん御免なさいよ」

二人は店へ去った。

「若いものは仕方がありません」と女将は言った。冬子はいつか厳粛な犯しがたい凛とした容貌に変じてしまっていた。お光は何故か平一郎のことを考えていた。「今日はゆっくり休んでくれ」という意味の女将の言葉に、お光は土蔵の裏へ去った。冬子は風呂へ出かけた。

女将は奥の室へ去って楼主と二人で花骨牌をはじめた。

「そうはゆきませんよ、青丹などとはどん欲すぎますよ」

「それもそうですかね、さあ、お正月様はこっちのものですよ」

「お生憎さま、そうそういつ迄もあなたの言うとおりにはなっていませんからね」

「や、それを取られては少し困る」

「少し位困るのじゃまだ駄目ですね、さ、どうですかね、あんまり薄情をするから罰があたるのですよ」

「罰はお前の方ですよ、この好色婆さんが」

「何んだよ、浮気なお爺さんが」