Japanische Klassiker mit Furigana
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ちちゅうま
地中魔
海野 十三
Lesen Sie 地中魔 (ちちゅうま) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.599 Zeichen · 50 Bildschirme
奇怪なる船底の大穴」
またまた大事件だ。
このニュースが出たのは、あの日の午前中だった。お昼ごろに、また驚くべき追加ニュースが出た。
「金貨百万ドル、行方不明となる。潜水夫の報告に係官驚く。魔の海東京湾。国際問題起らんか」
イヤ大変だ。
地底機関車が海底に沈んで、それがどこかに見えなくなったという怪事件から、まだ幾日も経っていないのに、又同じような場所で大事件が持ち上った。警視庁の狼狽ぶりが目に見えるようだ。
一体誰がやったのだ。どうしてやったのだ。
理科大学の広い校庭では一面に地盛をしている。例の十台の貨物自動車隊から下した夥しい土であった。
この土は月島から掘ってきたもの。真鍋先生はこの地盛を幸に月島へ出かけては、地質の研究に文字通り寝食を忘れている有様だ。金塊事件のニュースが出たとき、三吉と大辻はまた理科大学で地盛を見ていた。二人は号外を両方から引張り合った。
「僕の思っていたとおりの大事件だ。これからはもっともっと凄いことがあると思うよ」
「これは大変なことになった。帆村先生にフランスから帰って頂くことにしてはどうかな」
大辻は岩の靴型を握る手を震わしながら、いよいよ本音の弱音を吐きだした。