Japanische Klassiker mit Furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme
帆ばしらは、今にも折れそうに、ぎちぎち鳴りだすし、舷を、小さく砕かれた流氷がまるで工場の蒸気ハンマーのように、はげしい音をたてて叩きつづけるのであった。
船長フリーマンは、船橋で、一等運転士のケリーと、顔を見合せた。
「おい、一等運転士。これは一体、どうするね」
「は、船長。風向きは幸い北西ですから、当分このままに流されていったら、どうでしょうか」
「まあ、そんなところだろうな。だが、新フリスコ港につくのがいつになるやら、見当がつかなくなった。とにかく、今すぐに、無電で新フリスコ港へ連絡してみなさい」
「は、リント少将を、呼びだしますか」
「それがいいだろう。少将は、明日この船が到着することを、いくども念を押していたから、すこしは叱られるかもしれないぞ」
「はい、やってみましょう、ともかくも……」
無電は、新フリスコ港にこの船を出迎えに来ているリント少将につながれた。
「なに、船がおくれる。こっちへ到着するのは、二日のちか三日のちか、見当がつかないって。冗談じゃないよ。それじゃ万事、めちゃくちゃだ。どうするつもりだ」
「さあ、よわりましたな」
と、一等運転士は返事をしたが、少将のつよい語気に、すこしむっとした。