Japanische Klassiker mit Furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme
本船は今、難破もしかねないような吹雪の中に、やむをえず、ぐんぐん流されていくのだ。ひとの気にもなってみないで、いうことばかりいうと、むかむかしてくるのを、やっとおさえ、
「なにしろ、ひどい吹雪で、人力では、どうにもなりません。先が見えないのですから、いつ流氷に舳をくだかれるか、わかったもんではないのです」
「困ったなあ。汽船なんか、旧時代の遺物だね。潜水艦などは、大吹雪も平気で、どんどんこっちへついているんだ。君では、話にならない。船長をよんでくれたまえ」
「はあ、船長ですね」
船長が代って、電話をきいた。
「一等運転士のいうとおりですよ、全くどうにもなりません」
「船長の見込みでは、アーク号は、いつ到着するのかね」
「全く、わかりません。天の神様にでも、うかがってみなくてはなりません」
「おい、子供にお伽噺をしているんじゃないよ。はっきりしてくれたまえ、はっきり。こっちは、アメリカ連邦の興廃について、責任を感じているんだからな」
「でも、こればかりはどうも」
「では、仕方がない。こっちから、別の汽船か軍艦を迎えにやることにしよう」
「それは、どうも。迎えていただいても、貨物の積みかえにはどうにもなりませんよ」