Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じごくふうけい
地獄風景
江戸川 乱歩
Lesen Sie 地獄風景 (じごくふうけい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.774 Zeichen · 108 Bildschirme
「ギャッ!」
という悲鳴が思わず迸しった。と同時に、彼は廻転中の木馬から、真逆様に転落して、地面に叩きつけられた。
「誰だッ」叫んでも答えるものはなかった。
不思議、不思議、見渡す限り人影もないのにどこからともなくピストルの丸が飛んで来て、少年の胸を射抜いたのだ。
木下鮎子と餌差宗助が、虫の息の三谷少年を発見したのは、それから一時間もたってからであった。
血と泥でお化けみたいに汚れている少年を抱き起して、
「誰が撃った、誰が撃った」と下手人を尋ねると、少年は僅に口を動かして、
「分らない。……日記帳、日記帳」
と呟いたまま、グッタリとなってしまった。それ以上物を云う気力がないのだ。そこで、あとを鮎子に頼んで置いて、宗助が急を告げに走ったという次第であった。
「日記帳といったのは、いつも二郎さんがつけている日記帳のことではないかしら。それを読んで見れば、何か分るかも知れませんわ」鮎子がかしこくも推察した。
「その日記帳のありかをご存じですか」木島刑事は聞きのがさぬ。
「エエ知ってます。二郎さんの寝室の机の抽斗にしまってある筈です」
「じゃ、すぐそこへ案内して下さいませんか。