Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おおきなかしのき

大きなかしの木

小川 未明

Lesen Sie 大きなかしの木 (おおきなかしのき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.305 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

と、星は、独り言をしました。

ある年の春の、ちょうど終わりのころでありました。どこからか、きれいな小鳥が、親鳥とひな鳥といっしょに飛んできて、この年とったかしの木に巣を造りました。

いままで、この木にとって、こんなことはなかったのです。このあたりの山や、原にたくさんいるような小鳥は、たまには木にきて止まったことがありましたけれど、旅からきた、このような美しい鳥で巣を造ったような記憶は、かしの木の過去になかったことでありました。

孤独の木は、どんなに、喜びましたでしょう。

「そう、俺だって、みんなから振り向かれないものでもない。こんなに、美しい鳥が、俺の枝にりっぱな巣を造ったじゃないか?」と、広々とした野原を見渡しながら、誇り顔にいいました。

旅からきた小鳥は、このあたりにいる小鳥とはくらべられないほど美しゅうございました。赤に、焦げ茶に、紫に、白に、いろいろの毛色の変わった着物を被ていました。そして、おしゃべりでした。

「お母さん、いいところですね。」と、ひな鳥は、親鳥に向かっていいました。

「ああいいところです。これから、毎日、いろいろめずらしいところへ連れていってあげますよ。