Japanische Klassiker mit Furigana
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だいこのは
大根の葉
壺井 栄
Lesen Sie 大根の葉 (だいこのは) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.854 Zeichen · 50 Bildschirme
天井向きになって乳房に吸いついている子豚が、かわいくてたまらなかった。健は目を細くして、声をかわいくした。
「おばあさん、ねんねの豚は歯がないせに乳のむんのう。」
「そうとも、そうとも。健じゃって歯がないときは乳のみよったんじゃ。」
豚からは目離さず、健は自分の口に指を入れ、試すように歯にさわって見た。前歯で指をかんでみた。
「おばあさん、豚大けになっても歯はえなんだら?」
健はおばあさんをふり向き、大発見のように大鼻をひろげてきいた。
「大けになったら歯ははえる。」
おばあさんの答えは簡単であった。食物を分けてしまって、おばあさんも健のそばへ来て小屋板に片手をかけ、板がこいの上からのぞいた。
「おばあさん、ねんねの豚、大けになったらどうするん。」
健はまた小鼻をひろげ、おばあさんの顔を下から見あげた。
「大けになったらまた銭もうけてくれるん。――健も大けになったら偉ろなってな、銭もうけてくれよ。」
「ん、健大けになったら兄やんになって学校い行くんで。――おばあさん、豚大けになっても、どして学校行かんの。」
健は立ちあがっておばあさんの答えをまった。
「ええ、豚がかいや、学校いかいや、やれまあきょうとやの、きょうとやのう。