Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.722 Zeichen · 286 Bildschirme

Aozora Bunko

「浅吉さん、どちらへ」

「お雪ちゃん、お寒くなりましたね」

「ええ、寒くなりました、お風呂ですか」

「いいえ、これから、あなたのところへお伺いしようと思っているところです」

「そうですか……」

と言ってお雪は、浅吉の手に抱えている櫛箱に眼をつけますと、

「お内儀さんにいいつけられたものですから、仕方なしに……」

「何ですか、浅吉さん」

「あなたのところの先生にお髪を上げておやりなさいって、お内儀さんからいいつけられたのですよ」

「まあ、うちの先生に?」

「ええ」

浅吉は浮かぬ面に、一種の恐怖をさえ浮べておりました。

「それは御苦労さま」

「ええ、お前は髪を結うのが上手だから、先生の髪を結ってお上げなさいと、お内儀さんにいいつけられたものですから……」

「そうですか、それは御苦労さまでした」

お雪は愛嬌にいって、浅吉と連れ立って自分の部屋へやって来ましたが、そこへ近づくと、浅吉の恐怖と嫌厭の色が一層深くなって、ゾッと身ぶるいをしました。

浅吉をつれて自分の部屋へ戻って来たお雪は、障子をあけて見て、

「おや、先生がいらっしゃらない」

いるとばかり思っていた机竜之助がいませんでしたから、お雪も案外に思い、浅吉も、