Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme
九つやあ
ここで逢わなきゃ
どこで逢う
極楽浄土のまんなかで……
百四十
最初の、ジンド・バッド・セーラは単に音頭でありました。なかごろのは演説の変形した散文詩でありました。最後に至って、節調を全うした俗謡のうちの数え唄になったのです。
九つやあ
ここで逢わなきゃ
どこで逢う
極楽浄土のまんなかで……
これは、俗調ではあるけれども、音節が出来上っている。それを明朗にうたい出したのですが、その俗調のうちに、かぎりなき哀音がありました。
感傷が唄をうんだのか、唄からまた更に感傷が綻び出したのか、右につづいて清澄の茂太郎は唄い出しました、
一つとやあ
柄杓に笈摺
杖に笠
巡礼姿で
父母を
尋ねようかいな
二つとやあ
二人で書いたる
笠じるし
一人は大慈の
神だのみ――
悲しいわいな
三つとやあ
三つの歳には
捨てられて
お父さんや
お母さんの
面知らず――
つまり、ありきたりの巡礼唄を無造作にここまでうたい来ったのですが、急にまた歌と調子とを一変した茂太郎は、
あたたかく
握り合う
その手がないので
私はひとり
合掌して
長い黙祷に沈むのです
やさしく
笑みかわす
その瞳がないので
私はひとり
瞑目して
涯なき想念に耽るのです