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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

「ははあ、これはまた恐れ入りました、では、橋かけに取りかからせまする」

大きな川があって渡れないというところを見ると、金魚屋がこぼして行ったような水たまり。

その御託宣をかしこまって人夫をかり立てるお取持――えんやえんやで竜吐水が繰込んで来る、蛇籠が持ち出されるという光景を見て、米友がばかばかしさを通り越して、もう一刻も我慢がなり難くなりました。さすが暢気な道庵も、うんざりしたと見えて、

「友様やあーい」

「おーい」

「どうだ、出かけようじゃねえか」

一から十まで承知しているような面をしながら、その実、頭も尻尾も一向なさかのわからない道庵先生に向って、お数寄屋坊主が、今の元服加儀の行列のいわれを、説明していうことには――

毎年の初午には、熱田西浦東浦の若い者が元服する。その加儀として、去年元服した若い者を請待する――招待された客は、おのおのに箱提灯を持たせ、髪も異様に結い廻し、すべておかしき形を旨として出立する。

その時、亭主の方よりお取持の者が大勢出で、客の前後に従い、案内をする。その行列はさながら蟻の歩むが如く、我儘の言い放題で、取持を困らせるのを例とする。