Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
ただいま実見した通り、小石一つ見つけても大きな山があると言い、水のこぼれたあとを見ては、深い河があって渡れないと言う。その度毎に、あの通りの騒ぎで、大勢寄ってたかって、石を掘り取り、木遣で送り出し、水は大仰にかいほすやら、橋をかけるやら――万事この調子で、道のり四五町のところを、正午頃から出て、暮方になって家に着く――主として熱田西浦東浦に行われる風習を、今日はどうした風の吹廻しか、城下の大路へ持ち出したものと見えます。
これは、時にとってよい見物で、道庵をいたくよろこばせました。
思わぬ道草で時間をとり、広小路から末広町を通って、若宮裏へ廻って、門前町へ出で、それから少し行き過ぎて、後戻りをして、樅ノ木横町から、ようやく亀岳山万松寺の門前に着きました。
道庵がお数寄屋坊主の案内で、庫裡から本堂へ案内されて行く間、米友は草鞋をとらず、外に待っている。
ここでも多分、特別待遇をこうむることと思われる道庵。それを待つ間の時間はかなり長いものと観念した米友は、その間、彼はこの寺の境内をうろつき歩いてみる気になりました。
二十七
万松寺の境内を一わたり歩いて、白雪稲荷の前に来て稚児桜の下に、どっかと坐りこんだ米友は、しきりに眠りを催してきました。