Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

俺らのお手並みが見てもれえてえから、それでわざわざお前さんに毒を吹っかけたのだ。さあ、日のあるうちに浜松泊り、それからゆっくり天竜へ逆戻りをして一仕事」

七兵衛は承知をしたともしないとも言わずに、直ぐまた変な男に連立って、蔦の細道を下って湯谷口から本街道へ出て西を指して急ぐ。変な男に名を聞くと、「がんりき」と呼んでもらいたいと言う。二人はあまり口を利かずに急いだが、金谷坂あたりでがんりきが、

「鼠小僧という奴は面白い奴よ、姫路の殿様の近所にやっぱり大きな殿様のお邸があって、そこでお能舞台が始まっている時のことだ、殿様がこっちから見ていると、舞台の真中に、年のころ十八九ばかりで月代の長く生えた男が伊達模様の単衣物を着て、脇差を一本差して立っているのを殿様が見咎めて、あれは何者だ、ついに見かけない奴、不届きな奴、追い出せとお沙汰がある、家来たちが見ると、お能役者のほかに人はいない、殿様はなお頻りに逐い出せ逐い出せとおっしゃる、仕方がないから舞台へ上って追う真似をしてみたがなんにもいやしない、そのうちに舞台の上を見ると紙片が落ちている、拾って見るとそれに『鼠小僧御能拝見』