Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「御用心をなさいまし、よくない奴が入り込んでいるようですから」
「何です何です、泥棒ですか、早く掴えておしまいなさい」
それでいよいよ騒ぎが大きくなると遊行上人が、
「ああ、これこれ静かに。何かまたよくないことをするものがこの席へ入り込んだと見える、わしがよく見て上げるから静かになさい」
この一言で騒ぎが静まると、上人は一座をずうっと見廻したが、その眼ががんりきの面の上へ来てハタと止りました。
上人の眼は眼光爛々というような眼ではありません。眉毛の下から細く見えるくらいの眼でしたが、ずっと席を見廻すと、がんりきのところへ来て上人の眼がハタと留まりましたものですから、がんりきはまたギクッとしました。
そこで上人はこう言いました、
「人の欲しいと思うものを取ったところで、それは己れの福分にはならぬものじゃぞ。金が欲しいならば、この集まりが済んでから、わしのところへ相談に来てみるがよい、多分のことはできまいが、いくらかの都合はして上げる、人の物を盗むというのはよろしくない。さあ、この席のことはこの席限り、昔犯した罪でも、神妙に懺悔をすれば仏様が許して下さる。