Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

「もしまた、さきにこの川へ出て、船で逆に東海道へ戻ってしまうようなことはなかろうか」

「それは何とも言えません……なにしろこの川は、鰍沢から岩淵まで十八里の間、下る時は半日で下りますが、これを上へ引き戻すには四日からかかりますからな。しかし、やっぱり舟にも関所がありましてね、舟改めをされますから、舟で逆戻りをするようなことになると、かえって毛を吹いて疵を求めるというようなことになりましょう、それは大丈夫でございます」

「舟改めはどこでやります」

「やはりこの万沢と十島とでやるのでございます。それにひっかかって御覧じろ、入墨者と女と、それからお尋ね者のような、あの竜之助様、忽ちに動きが取れなくなってしまうのでございますから、大丈夫、舟へかかる気遣いはございません」

「七兵衛どの、そなたの言うように、あの三人が果して一緒におるものやら、それとも離れ離れになっているものやら、それもようわからぬではないか」

「三人は三つ巴のようになって、ちょっとは離れられない組合せになっているのがおかしゅうございます。それとも離れる時には、どれか一つ命が危ない時で、まかり間違えば三つ共倒れになるのが落ちでございますから、そーっと置くのがかえって面白いんでございますがね」