Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme
一時、おれは、あいつの構えを見て、ズウッと骨まで寒くなったよ。その瞬間だ、出てくれなければいいがと思っている三谷が出てしまった。出たのじゃない、引寄せられたのだ。そこで案の如く斬られてしまった。あれは眼のあいた奴にはできない芸当だ、あの引寄せる力がめあきにはない。おれも今までずいぶん、命知らずと戦った、また千葉の小天狗栄次郎殿や、練兵館の歓之助殿(斎藤弥九郎の次男歓之助、弱年にして鬼歓の名を得たり)は怖ろしい相手だと思うが、それは怖ろしくとも眼があいている」
「めあきは不自由なものだと、塙検校が言った」
丸山はカラカラと笑ったが、仏頂寺は浮かない。
また一方、この日の朝まだき、下諏訪の秋宮の社前は、まがいものの鹿島の事触が、殊勝らしく、
「さて弘めまするところは神慮神事なり、国は坂東の総社常陸の国、鹿島大神宮の事触れでござる。さて鹿島大神宮の一年の御神事は、七十二度の御神事、七度の御祭礼とござって、いきがい、おきどり、湯様の御神事と申して、一天地のようだいを申してまかり通る。当年はすなわち天に陽明とござって、日照が六分……」
七ツさがりに、その日の先触れをするような文句を唱えながら、通りかかって、あっと面の色を変えました。