Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

「大丈夫、お嬢様の御信任は、このごろ一に拙者の上に集まっているんでゲスから……」

「それでも……」

「ついこの間などは、忠勤をぬきんでて、そっと申し上げてしまったものだから、もう今では一も金助、二も金助、さだめて今日もお待ちかねのことと存じます」

「金助さん、お嬢様に何を申し上げちまったの」

「イエナニ……」

「金助さん、お前、お嬢様によけいなお喋りをしやしないかエ」

「よけいなお喋りなどをするものですか。何しろお嬢様もたよりのないお身の上で、金助さん頼みますとおっしゃるものですから、拙の気象で、ちょっとばっかりお力になって上げたまでのことですよ。以来お嬢様は、ことごとく拙をおたよりなさるんで、お気むずかしいのなんのといいますけれど、それは嘘です。どれ、ちょっと御機嫌を伺いに行って参りましょう」

金助が立ち上ったので、お梅はおどろいて引留めようとしたが、また思い返すことには、あんまりいけ図々しい男だから、このまま二階へやった方が面白かろうと考えました。二階に寝ているのは無論お嬢様ではない、親方のお角であります。お角と知らないでこの野郎がノコノコと出かけて行って、歯の根の浮くようなことを喋り出したが最後、イヤというほどとっちめられるに相違ない。