Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てんぐがいでん きられのせんた

天狗外伝 斬られの仙太

三好 十郎

Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme

Aozora Bunko

あんな、士同士の内輪喧嘩、私達しもじもに何のかかわりが有る訳じゃなし。

妙 ……いいえ、それは違います。

蔦 違う?……ええ、それはどうでもいい。あたしの言いたいのは、嬢さん、あなたまさか仙太郎さんを死なせにやりたいと思ってはいないのでしょうね?……こんな、身上を持ちくずした芸者づれの私風情が、あなたにこんなこと言えば変だけど。失礼だけど、あなたのことが実の妹のような気がするものだからね。……男に惚れたと言うことは、男に惚れたと言うことです。惚れたなんぞとゲスなこと言うようですが、女はこうと思った男を取逃がせば、その先はどうなるかわかりません。自分が初手にこうと思った正直な心持を大切にしなくてはなりません。女には生涯は一度しか有りませんよ。ああの、こうのとそれをひねくったり、こじらせたりすれば、後で罰があたります。……仙さんにしたって……(言いよどんで黙ってしまう)さあ出来ました。

妙 ……(泣けて来る)……すみません。

間。

蔦 ……(つとめて笑おうとしながら)さあ、奥へ行きましよう。蒲団を敷いて来ますからね。……私は、明日あたり江戸へ立とうと思っています。