Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
男一 そりだと言うて! そりだと言うて! どうしべえ、わしら? 川股さんよ、どうしべえ?
男二 あにをガタガタ顫えるかね、神田さん?
男一 あんただとて顫えているぞ、川股さん!
出しぬけにかなり離れた所に在る寺で突き出す早鐘が響き出す。ワッと言って飛上がる二人。
男二 そりゃっ!(駆け出しかける。それに後ろからしがみ付く男一。男二振りもぎって走りかける)
男一 ひ、一人で置いとく気か、川股さん! いっしょに、いっしょに連れてってくんなてばよ!
すがり付く。一、二度こけそうになったりして二人左手の道へ走って消える――早鐘。
しゃがんで水田を掻いていた百姓の一人が、上体を起す。稲から胸から上だけを見せた姿は既に青年になっている孤児の瀧三である。黙って右手奥遠くの寺の方を伸上がって見ている。……間。
瀧三 ……何だろうか? また、普門院で寄り合いでもあっかね?
水田の中で、フムとそれに応える声がする。瀧三あと暫く鐘を聞いていてから、再びしゃがみ込んで、泥掻きをはじめる。水の音。鐘の音。
佩剣を鷲掴みにして揚幕から飛出して来る巡査、七三で停って寺の方を伸上がって見た後、再び駆け出して本舞台へ。