Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
長五 しかし女は買わず酒は飲まずの渡世人と言うのも珍しかろうぜ。兄きぁよっぽどの唐変木だ。こんな男にお蔦ともあろう女が首ったけとは、わからねえ話だ。男ひでりがしゃあしめえし。へん、おうべらぼうな。下手をしていりゃ、お蔦さん追いかけて来そうだった。
仙太 お蔦のことぁ口にしねえ約束だったぜ、長五。先は芸者だ。惚れたふりをするのが商売だ。いいや、もう言ってくれるな。俺ぁ唐変木だが、そしてお前が二本棒か。ハハハ。(二人歩く。遠くを望んで)ああ筑波が見える。(七三に)
長五 それじゃ兄き、お前どうあっても真壁に帰る気か?
仙太 くでえ。四年が間今日の日のことばかり待ち暮した俺だ。久しく会わねえ兄を捜した上で田畑を買い戻し、俺ぁ百姓になるのだ。
長五 一旦渡世に入った者が足を洗って商人や職人になるためしは有るが、百姓になろうとは粋興が過ぎらあ。幾度も言うようだがお笑い草だろうぜ。第一出来ねえ相談だ。
仙太 お笑い草になるつもりだ。出来るか出来ねえか見ているがよい。俺ぁもともと百姓だ。
長五 その百姓になろうと言う奴が全体、三年も四年も何のためにヤットウを習って目録以上なんてぇとんでもねえ腕になった? 百姓に剣術が要るのか、兄きの前だが?