Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
いいえ嬢様、あんた口をきいてはならねえ。一言でも口をきいたが最後、可哀相になってしまうて、また候その子ば引取ってしまうのは、あんたの気性では、わかり切ってるで。口きいちゃなりませんぞ。これ、何と言う方か知らねえが、ここへ来るのはよくよくのことだろうけんど、どうぞまあお断り申します。現在十一人の子供衆だけでも嬢様ぁ朝夕泣きの涙の絶えたことがねえ、この上に子供衆がふえたらば、嬢様ぁ、死んでしまいなさるて。それでは、あんまりムゴイというもんだ。ここんところは推諒して、つらいこんだろうが、そのお子はそちらで育てて下せえ。さあさ、頼むから何もいわずに引取ってもらいてえ。(と男を押戻しにかかる)さあさ、頼みだ。
男 (段六から胸を押されても動かず)おい、真壁の仙太郎を出してくれ!
段六 ふぇい! な、な、なんだって!(お妙もエッと言って、二人、驚いて男を見詰めている)
男 驚くことあねえ。真壁の仙太を出せと言うのだ。
段六 (急には返事も出来ず、お妙と顔を見合せたり、男をマジマジ見詰めたりした後)……へえ。……お前様、どなたかねえ?
男 どなたもこなたも有るものか。(と頬被りをバラリと取る。