Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいほうこく
妖怪報告
井上 円了
Lesen Sie 妖怪報告 (ようかいほうこく) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.653 Zeichen · 15 Bildschirme
よって、事実を記しておおかたにただす。こいねがわくは、教示をたまうことを得ば幸甚。
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前回に奇夢の事実を掲載せしが、今また奇夢の一事実を妖怪報知書類中に得たれば、ここに掲載すべし。この報知の余が手もとに達したるは明治二十年十二月のことにして、北海道日高国、某氏の実際に経験せる事実なり。書中に記するところを見るに、同年十一月十九日夜、夢中に現見せる奇事なれば、ここに記載して読者の参考となす。
拝啓、小生は小鳥類を餌養し、籠中に運動し、余念なく時節につれて囀啼するを見聞し、無上の快事といたしおり候。当時も四、五羽相集め、暇さいあればこれを撫育いたしおり候に、小鳥もまた押馴し、食物を掌上に載せ出だせば、来たりてこれを啄み、少しも驚愕畏懼の風これなし。人慣れ、籠慣れとも申すべきか。しかるに、今御報知及ぶべき次第は、右小鳥より生ぜし小生が奇夢に御座候。こは、かねて新聞広告にて、昨今御病気中、右ら妖怪御取り調べ相成る趣、承知いたし候につき、まことにつまらぬ一場の夢記には候えども、万一御研究の御材料にも相成り候わば大幸と存じ、大略左に申し述べ候。