Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいほうこく
妖怪報告
井上 円了
Lesen Sie 妖怪報告 (ようかいほうこく) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.653 Zeichen · 15 Bildschirme
と面語せしものありと。よって、はじめてその事実を知了するを得たり。
ここにおいてか、予はさらに思う。曩日の感夢、おおむね事実と適中するもののごとしと。これ、そもそも予が疑団いよいよ凝結して、氷釈するあたわざるゆえんなり。それ、およそ夢は、つねに五官の交感、あるいは往事追懐の起念等、種々の原因より結合して成るものなりといえども、かくのごとく詳細の事実に至るまで、多分は符合すること、はなはだ怪しむにたえたり。しかりといえども、古来東洋の人、夢によりて禍福を知り、夢に神託を受け、婦妻の遠征の良人を追慕し、夢の情感によりて妊孕せし等、おおむね架空の談柄たるに過ぎず。これ、自ら欺き人を欺き、夢を利用し、自らためにするところのものあり。それ、かくのごときは、文明の世に生まれて、いやしくも学者たるものの、はなはだ取らざるところたるのみならず、士君子の最もいさぎよしとせざるところなり。
ゆえに予は、すべて夢をもって人事を卜するに足るものなりと信ずるものにあらずといえども、ひそかに信ず、霊魂は幽明の間に通ずるものなりと。しかれども、いかんせん心体のなにものたるを理会するにあらざれば、論理上考証となすべきものなきを。