Japanische Klassiker mit Furigana
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いもうとのし
妹の死
中 勘助
Lesen Sie 妹の死 (いもうとのし) von 中 勘助 (なかかんすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.837 Zeichen · 18 Bildschirme
釜屋の親仁さんは子供をつれてきて
「これみいさいや。お母様はなんまみ様にならっしゃったが」
という。子供はけろりとして眺めている。
みんなそれぞれの用事にまぎれてるので屍体が床のまえにおきはなされている。で、寂しがって私をよんだことなど思いだしてそばに坐っている。
翌日入棺。土地の習いでみんなして南無阿弥陀仏を紙にかいていれてやる。釜屋の親仁さんは
「私もいれさせていただきましょうわい」
といって書いていれる。身うちの者だけは手足の爪をきって紙に包んでいれる。平生癇性に爪をきる私にはとろうにも爪がない。で、申訳ばかりけずっていれる。蒼白く硬直して窮屈な棺のなかに合掌してる死骸をふとみればやっぱり妹のような気もする。この手は昨日まで 寂しいから といって私にさしだしたそれにちがいない。夜、火葬場へゆく。
あくる朝はやく××さんと壺をもって骨をひろいにゆく。隠坊が目塗の土をばらばらとはぎおとして鉄の扉をあける。鉄板のうえに砕けた骨が灰にまざってるのを荒神箒に長い柄をつけたようなものでかきだして択りわける。焼き場もりの男は窯の後ろの口へまわって
「これだけむこうに落ちとりましたで」