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Japanische Klassiker mit Furigana

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ことうのおに

孤島の鬼

江戸川 乱歩

Lesen Sie 孤島の鬼 (ことうのおに) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 181.795 Zeichen · 359 Bildschirme

Aozora Bunko

奏した訳である。

三人の男が何をしに出掛けたのか、どうして五六日帰って来ないのか、私が尋ねても、諸戸は何故かハッキリした答えをしなかった。そして、「奴等の仕事が五六日以上かかることは、ある理由で僕はよく知っているのだ。それは確かだから安心し給え」と云うばかりであった。

その午後、私達は連立って、例の烏帽子岩の所へ出掛けた。宝探しを続ける為である。

「僕は二度とこのいやな島へ来たくない。と云って、このまま逃出してしまっては、あの人達に悪事の資金を与える様なものだ。若し宝が隠してあるものなら、僕達の手で探出し度い。そうすれば、東京にいる初代さんの母親も仕合せになるだろうし、また沢山の片輪者を幸福にする道も立つ。僕としてもせめてもの罪亡ぼしだ。僕が宝探しを急いでいるのは、そういう気持からだよ。一体なれば、これを世間に公表して、官憲の手を煩わすのが本当だろうが、それは出来ない。そうすれば僕の父親を断頭台へ送ることになるんだからね」

烏帽子岩への道で、諸戸は、弁解する様に、そんなことを云った。

「それは分ってますよ。外に方法のないことは僕にもよく分っていますよ」