Japanische Klassiker mit Furigana
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
Lesen Sie 孤島の鬼 (ことうのおに) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 181.795 Zeichen · 359 Bildschirme
(慶応年代)樋口家の先代万兵衛、醜き片輪の女中に手をつけ海二が生れた。これが母に輪をかけた傴僂の醜い子だったので、万兵衛は見るに耐えず、母子を追放した。彼等は本土の山中に隠れて獣の様な生活を続けていた。母は世を呪い人を呪ってその山中に死亡した。
(明治十年)万兵衛の正妻の子春雄が、対岸の娘琴平梅野と結婚した。
(明治十二年)春雄梅野の間に春代生る。間もなく春雄病死す。
(明治二十年)海二が諸戸丈五郎という名で島に帰り、樋口家に入って、梅野が女主人であるを幸、ほしいままに振舞った。その上梅野に不倫なる恋を仕掛けるので彼女は春代を伴って、実家に逃げて帰った。
(明治二十三年)恋に破れ世を呪う丈五郎は、醜い傴僂娘を探し出して結婚した。
(明治二十五年)丈五郎夫妻の間に一子生る。因果とその子も傴僂であった。丈五郎は歯をむき出して喜んだ。彼は同じ年当歳の道雄をどこからか誘拐して来た。
(明治三十三年)実家に帰った梅野の子春代(春雄の実子樋口家の正統)同村の青年と結婚す。
(明治三十八年)春代長女初代を生む。これが後の木崎初代である。丈五郎に殺された私の恋人木崎初代である。