Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いえ
家
島崎 藤村
Lesen Sie 家 (いえ) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.411 Zeichen · 285 Bildschirme
と三吉は豊世やお雪の居るところで言って、笑って、他の話に移ろうとした。豊世は叔父と相対の席を夫に譲った。自分の敷いていた座蒲団を裏返しにして、夫に勧めた。
「叔父さん、確かに拝見しました」と正太が言った。「私から御返事を出しましたが、それは未だ届きますまい」
豊世は夫の方を見たり、叔父や叔母の方を見たりして、「私は先刻から来て坐り込んでいます……ねえ叔母さん……何か私が言うと、宅は直ぐ『三吉叔父さんの許へ行って聞いて御覧』なんて……」
こんな話を、豊世も諄くはしなかった。彼女は夫から巻煙草を貰って、一緒に睦まじそうに吸った。
「バア」
三吉は傍へ来た種夫の方へ向いて、可笑な顔をして見せた。
「叔母さん、私も子供でも有ったら……よくそう思いますわ」と豊世が言った。
「豊世さんの許でも、御一人位御出来に成っても……」とお雪は茶を入れて款待しながら。
「御座いますまいよ」豊世は萎れた。
「医者に診て貰ったら奈何です」と言って、三吉は種夫を膝の上に乗せた。
「宅では、私が悪いから、それで子供が無いなんて申しますけれど……何方が悪いか知れやしません」
「俺は子供が無い方が好い」