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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ よせばやし

寄席囃子 正岡容寄席随筆集

正岡 容

Lesen Sie 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.259 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

失恋の痛苦を癒すべく落語家たらんとしたこの私を大いに支援しようと誓ってくれたこの年長の友だちは、同じく失恋の痛手を一時たりとも癒すべく恋々していたこの夢幻の世界をものの見事に破壊してしまった。しかも、相手は売女であって、正蔵君の方はあくまで偶然であり、さらに私の方はまた年少ながら意気な江戸伝来の文明世界を好んで描かんとしている洒落と寛容とがモットーの作者くずれときてはどう野暮に誰を怨み、なげこうすべもない。さりとて当時の私に親近の知人の買った女をあきらめてまた買いに行くことはしょせんできなかった。潔癖でほんとうは生野暮な私は今でもやはり駄目かもしれない。事情がわかってすっかり憂鬱になってしまった私を眺めた正蔵君はたいそうたいそう気の毒がってその晩近くのビヤホールへ私を連れて行き、その代わりいくらでも飲んでくださいとこう言ったが、たとえそこにあるだけのビヤ樽の生ビールを飲み干してしまったとて、このまちがいだけはどう解決のつくものでも、なかったろう。

さてこの事件を序開きとして、ついで今の女流作家の真杉静枝さんが折柄、妙齢美貌の婦人記者で、この島原の事件の前後に知り合い、宝塚の彼女に同じく私より少し年上ではあったが、私はこの人により更生しようと意を決したので、手紙をおくると彼女もまた現在の境涯のさびしさを訴え